予防接種

流行病や海外駐在時の予防接種に対応しています

インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種、海外駐在時の予防接種に対応しています。原則として、予防接種には保険はききませんが、高齢者の方ではインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種にあたって、自治体から助成を受けられることがあります。小児のワクチン接種および子宮頸がんワクチンについては、対応しておりません。
※予防接種は全て予約制です。

当院で接種可能なワクチン

インフルエンザの予防接種について

お電話にて予約制です。
例年、10~12月頃のインフルエンザの予防接種時期は大変混雑いたします。待ち時間を少なくするためにも、事前に予診票のご記入をお願いしております。インフルエンザの予防接種をご希望の際は、以下の予診票に記載の上、診察時にご持参ください。


海外駐在員のためのワクチン接種について

感染症にかかると体の中で抗体などが作られ、新たに外から侵入する病原体を攻撃するしくみができます。このしくみを免疫といいます。免疫のしくみを利用して、感染症を予防する医薬品がワクチンです。病原体や毒素を、無毒化あるいは弱毒化させルことにより、実際に感染することなく病原体に対する免疫を作り出し、感染症になりにくくする効果があるものがワクチンなのです。

ワクチンには、以下の3つの種類があります。

                    
種類原理具体的なワクチン
生ワクチン 毒性の弱い病原体を、生きたまま体内に接種するポリオ、BCG、麻疹、風疹、おたふくかぜ、黄熱病
不活化ワクチン 病原体をホルマリンなどで死滅させてから接種するコレラ、狂犬病、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎
トキソイド 病原体そのものではなく、菌の産生する毒素を不活化して接種するジフテリア、破傷風
現在のワクチンは極めて安全生が高く、あまり副作用の心配はいりません。注射した部位の痛みや腫れなどは、接種した人の10%前後に起こりますが、通常は2〜3日で速やかに改善します。

黄熱病や破傷風のワクチンは、100%近い予防効果を示しますが、多くのワクチンにおいて、その効果は100%ではありません。また、狂犬病ワクチンは事前に接種しておくと、動物に噛まれた後の処置が容易になりますが、ワクチン単独で狂犬病を防げるものではありません。このように予防接種をしていれば100%安全なわけではなく、常に感染病にかからないよう配慮する必要があります。

駐在する地域別に推奨ワクチン
                    
A型肝炎B型肝炎 狂犬病 日本脳炎 破傷風 腸チフス
中国・韓国
東南アジア
中南米・中近東
北米・豪州・欧州 接種なし
・腸チフス:東南アジア (ベトナム、タイ、シンガポールを除く)の以下の地域でリスクが高い
・インドネシア、フィリピン、南アジア [インド、ミャンマー、ラオス、ネパール、ブータンなど)
・破傷風:駐在地を問わず、工場などの現場での勤務で、外傷の可能性のある業務に就く駐在員に行う
・狂犬病:北米・豪州・欧州では、動物咬傷のリスクのある場合に接種を考慮する
・黄熱病:アフリカ駐在あるいは出張で、黄熱の浸淫地域に入国する場合に接種が必須(検疫所にて実施)

ワクチンの接種回数と有効期間
腸チフスを除いて、通常3回の接種が必要(裏面)です。有効期間は、ワクチンによって異なります。
              
A型肝炎B型肝炎 狂犬病 日本脳炎 破傷風 腸チフス
接種回数 3回 (1回目を接種後、2回目を約4週後、3回目を6〜12ヶ月後に接種) 1回
有効期間 5〜10年 10年以上 2年 4年 10年 3年


予防接種について

予防接種とは、さまざまな感染症にかかってしまうことを予防できる手段です。日本を含め世界各国にはさまざまな感染症が存在しています。中には、日本人には馴染みのないものや、現在でも適切な治療法が確立していない感染症もあります。

感染症の中には、感染力が非常に強いものや、感染力は弱くても感染すると命の危険を伴うものがあります。もしも予防接種を受けることで感染が予防できるならば、あなたやあなたの家族、周りの人の命を守ることができます。特に海外へ渡航される場合には、2つの理由から、渡航先の状況に合わせた予防接種を受けておく必要があります。 1つ目は、渡航されるご本人を感染症から守るという理由です。世界には日本では流行していない感染症が広がっている国や地域があります。日本で生活していると、これらの感染症への免疫が、体には備わっていません。そのため、予防接種により渡航前に免疫を付けておく必要があるのです。

もう1つは「予防接種を受けた証明書」が必要となる場合があるためです。これはその国の状況にもよりますが、世界中の一部の国と地域では、その時に流行しているかどうかに関わらず、入国審査の際に「予防接種証明の提示」を求められることがあります。


接種できるワクチン

ワクチンの種類によっては、複数回(2~3回)の接種が必要なものや期間をあけて接種しなければならないものもあります。海外渡航の予定が決まったら、なるべく早く(出発3か月以上前が理想)、ワクチン接種の計画を立てましょう。

当院で対応可能なワクチンの種類、疾患のポイント、接種対象となる人の目安、接種スケジュールは次のとおりです。



  • インフルエンザ
    インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症で、日本では主に冬に流行します。人への感染症を起こすインフルエンザウイルスはいくつかのタイプがあり、また少しずつ変異しながら流行します。その年に流行するタイプが違うことから、毎年のワクチン接種が推奨されています。

    スケジュール
    13歳以上は1年に1回接種する必要があります。接種してからおよそ1ヶ月で免役が獲得でき、効果は3ヶ月程度続くといわれています(ただし、ワクチン内のウイルスタイプと流行しているウイルスタイプが同じ場合)。
  • 日本脳炎
    日本脳炎ウイルスを保有する蚊によって起こる重篤な急性脳炎で、死亡率は高く、多くの場合後遺症が残ります。
    接種対象は、流行地域(主に東南アジアでブタを飼っている農村部)に長期間滞在する人です。

    スケジュール
    1~4週間間隔で2回、1年後に追加接種1回をおこない、基礎免疫完了となります。
  • 狂犬病
    イヌ、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれることで感染し、発病すればほぼ100%死亡する病気です。
    接種対象は、上記の動物が多い地域へ行く人で、特に近隣に医療機関が無い地域へ行く人。動物研究者、動物と直接接触のある人です。

    スケジュール
    4週間隔で2回接種し、更に6~12ヶ月後に1回追加接種をおこないます。
  • A型肝炎
    食べ物から感染し、強い倦怠感、重症では入院が必要になることもあります。
    接種対象は、特に60歳以下で、途上国に1ヶ月以上滞在する人です。

    スケジュール
    2~4週間で2回接種します。6ヶ月目にもう1回接種すると効果が5年間続くとされています。
  • B型肝炎
    新生児期の母子感染や、思春期以降の性行為を通じた感染が主な原因となります。健康な成人の感染では一過性感染が多く、劇症化して死亡する例も約2%あります。
    接種対象は、血液や体液に接触する可能性のある人です。

    スケジュール
    4週間隔で2回接種し、さらに20~24週間後に1回接種します。
  • 破傷風
    土壌の中に存在する破傷風菌に、傷口から感染する病気です。
    接種対象は、ケガをする可能性がある人です。

    スケジュール
    1回の接種で10年間有効な免疫がつくといわれています。
  • 肺炎球菌
    肺炎球菌に感染し、肺炎を発症します。特に小児や高齢者では、肺炎から死に至る可能性もあり、小児や高齢者では定期接種となっています。65歳以上の高齢者、60歳以上で特定の疾患を有する方(心臓や呼吸器の慢性疾患、糖尿病や腎臓病、脾臓摘出後の方など)は接種が推奨されており、2014年から高齢者を対象とした定期接種が始まっています。

    スケジュール
    接種回数は1回ですが、免疫ができるまでに3~4週間程度かかるといわれています。

医療法人社団MediQuArtet
くらまえ川畑診療室

〒111-0051 東京都台東区蔵前2-17-4
JFE蔵前ビル1F
都営地下大江戸線「蔵前」駅 A7出口から徒歩1分
都営地下浅草線「蔵前」駅 A2出口から徒歩2分

TEL:03-5829-5255

全ての外来に予約制を導入致しました。
予約ページより、事前にご予約をお願い致します。

診療時間土日祝
午前 08:30-12:30----休み
午後 13:30-17:30-

※受付は診療終了の10分前までにお願いいたします。

診療時間 【月・水・木・金】 13:30~17:30
【火】 8:30~12:30
休 診 日 土曜・日曜・祝日
03-5829-5255診察予約診察スケジュール